レンタルサーバーのPHPバージョンを安全に更新する手順
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WordPress管理画面で「PHPの更新が必要です」という警告メッセージを目にしたことはないでしょうか。
PHPとは、WordPressを動かしているプログラミング言語のことです。古くなったPHPバージョンを放置していると、ページの表示速度が低下するだけでなく、セキュリティ上の致命的な脆弱性を抱えたり、最新プラグインが動作しなくなったりする危険があります。
しかし、無計画にPHPバージョンを上げると「画面が真っ白になってアクセス不能になる」というトラブルも多発します。本記事では、PHPを最新バージョンへ安全に更新するための事前準備と具体的な作業手順を分かりやすく解説します。
1. なぜPHPバージョンの更新が必要なのか?
PHPを最新の推奨バージョンに保つことには、3つの大きなメリットがあります。
- 処理速度の向上(サイト爆速化)
PHPの新しいバージョン(PHP 8.x系など)は実行処理が大幅に高速化されています。バージョンを上げるだけで、サイト全体の表示速度が向上し、SEOや読者体験の改善につながります。
- セキュリティの強化
古いPHPバージョンは公式のセキュリティサポートが終了(EOL)しており、不正アクセスや改ざんの標的になりやすくなります。
- 最新プラグイン・テーマとの互換性確保
WordPress本体や主要プラグインの多くは、最新のPHP環境を前提に開発されています。
2. 更新作業前の必須準備(不具合を防ぐ3ステップ)
いきなりサーバー側でPHPバージョンを変更するとエラーが起きる確率が高くなります。必ず以下の事前準備を行いましょう。
ステップ1:WordPress本体・テーマ・プラグインをすべて最新にする
古いテーマやプラグインが残っていると、新しいPHPバージョンに対応できずエラー(画面崩れや真っ白)の原因になります。
- WordPress管理画面の 「ダッシュボード」>「更新」 を開く
- WordPress本体、インストールされている全テーマ、全プラグイン を最新の状態に更新する
- 長期間更新されていない非対応プラグインや使っていないプラグインは削除する
ステップ2:現在のサイトのPHPバージョンを確認する
現在どのバージョンで動作しているかを確認します。
- WordPress管理画面の 「ツール」>「サイトヘルス」 を開く
- 「情報」タブ >「サーバー」 セクションを展開する
- 「PHPバージョン」の項目で現在の数値を確認する
ステップ3:サイト全体のバックアップを取得する
万が一、更新後にエラーが発生しても一瞬で元の状態に戻せるよう、バックアップを取得します。
- プラグイン「UpdraftPlus」などを使用して、データベースと全ファイル(画像・テーマ等) のバックアップを保存しておきます。
3. 各レンタルサーバーでのPHPバージョン変更手順
PHPの切り替え設定は、WordPress管理画面ではなくレンタルサーバーの管理パネルで行います。
エックスサーバーの場合
- サーバーパネルにログイン
- 「プログラム」エリアにある 「PHP ver.切替」 を選択
- 対象ドメインを選択し、推奨されている最新バージョン(例:
PHP 8.2.xやPHP 8.1.x)を選択して 「変更」 をクリック
ConoHa WINGの場合
- コントロールパネルにログイン
- 「サイト管理」>「サイト設定」>「応用設定」 タブを開く
- 「PHPバージョン」の項目で推奨バージョンを選択し、「保存」 をクリック
ロリポップ!の場合
- ユーザー専用ページにログイン
- 左メニューの 「サーバーの管理・設定」>「PHP設定」 を開く
- 対象ドメインのバージョンを推奨値に変更し、「設定」 をクリック(※反映まで数分かかります)
4. 更新後にエラー(画面が真っ白等)が出た場合の対処法
バージョン変更後にサイトを開き、問題なく表示されているか確認します。もし「致命的なエラー」や画面が真っ白になった場合は、以下の手順で対処します。
- すぐにサーバーパネルでPHPバージョンを元に戻す
先ほど変更したサーバーの管理画面を開き、切り替える前の旧バージョンへ選択し直して保存すれば、即座にサイトが復旧します。
- エラーの原因となっているプラグインを特定する
1つずつプラグインを停止しながらPHPバージョンを上げてテストするか、代替となる別のプラグインへ変更します。
- テーマを最新版へ更新する
自作テーマや更新が停止している古いテーマを使っている場合は、PHP 8系に対応しているモダンなテーマ(SWELLやCocoon等)への変更を検討しましょう。
まとめ
レンタルサーバーのPHPバージョン更新は、サイトの表示速度とセキュリティを高めるために定期的に行うべき重要なメンテナンス作業です。
- 更新前にWordPress本体・テーマ・プラグインをすべて最新化する
- 「UpdraftPlus」などでサイト全体のバックアップをとっておく
- レンタルサーバーのパネルから推奨バージョンへ切り替える
- 不具合が出た場合は速やかに元のPHPバージョンへ戻す
安全な手順を踏んでPHPを最新化し、高速で安全なブログ環境を維持していきましょう!